先日、東京六本木の国立新美術館で開催されていた「李禹煥(リ・ウファン)」展を観に行ってきました!
東京での展覧会は残念ながら開催終了していますが、兵庫県立美術館に巡回予定だそうです。また、直島に常設の美術館があるので、行く気さえあれば李禹煥さんの作品はいつでも観ることが可能です。
「李禹煥(リ・ウファン)」展や、国立新美術館についての感想を書きたいと思います。
- 今回「李禹煥(リ・ウファン)」展を観に行った理由
- 李禹煥さんについて
- 「李禹煥(リ・ウファン)」展を観た感想
- 「李禹煥(リ・ウファン)」展の作品紹介
- 現代アートの鑑賞法は「考えるな感じろ」!
- 李禹煥さん&作品についての解説漫画
- 「李禹煥(リ・ウファン)」作品をもっと観たくなった!
- 国立新美術館について
- 今回観に行った展覧会「李禹煥(リ・ウファン)」展
- 過去に行った美術展
今回「李禹煥(リ・ウファン)」展を観に行った理由
実は李禹煥さんのことはよく知らなかったのですが、時々美術館の常設展などで目にしていて以前から好きだな〜と思っていて、今回「李禹煥(リ・ウファン)」展が開催されているのを知って一度ちゃんと観てみたいと思い、足を運ぶことにしました。
さらに国立新美術館の開館15周年記念の企画展だったので期待できるのでは?と思ったのも大きかったです。
李禹煥さんについて
今回初めて知ったのですが、李禹煥さんは韓国人ですが日本に長く住んでいて、日本でも多く制作していた方でした。日本に留学していて日本人作家から影響を受けたりしたようです。最後に本人のインタビュー映像を見ましたが、日本語ペラペラ。直島に李禹煥美術館があるのも納得です。
「李禹煥(リ・ウファン)」展を観た感想
李禹煥さんの作品は絵画しか観たことがなかったのですが、今回初めて彫刻も制作していることを知りました。屋外の作品は見ていて気持ちがよかったですが、個人的には絵画の方が空間を変える力が強く、ドキッとさせられる感じが好きでした。
絵画は書道っぽい作風の「線より」シリーズが好きですが、他の作品も展示室全体の空間を生かしたとても素敵な作品ばかりでした。韓国の伝統芸術のことはよく知らないのですが、日本美術に通ずる「ワビサビ」や「間」の美学のようなものを感じさせる作品だと思いました。
自分が日本人だからか西洋美術とは違う引き算の表現は、見ていてしっくりくるし落ち着くと改めて感じました。
最近の美術展のトレンド?で写真OKな作品がたくさんあったので、独断と偏見ですが私が好きだった作品を写真と共に紹介したいと思います。
「李禹煥(リ・ウファン)」展の作品紹介
彫刻作品
初期の彫刻作品はほぼ写真NGだったので紹介できませんが、私は屋外の彫刻作品が好きでした。無機質な素材の作品なので、風景と一緒に観る方が素材が際立つ感じがしました。
背景は東京ミッドタウンの高層ビルです。六本木のビルとの競演がいい感じです。自由に歩けてアーチもくぐれました。
こちらは美術館の入り口付近に設置されていて、誰でも見ることができました。渦巻きの中に入ることもできます。(特に何もないですが)
絵画作品
今まで観たことがあったのはこちらの書道っぽい絵画の「線より」シリーズでした。このシリーズが一番有名なのかな?
私にも書けそう、、と思ってしまいますが、こういうことを最初に試みたということに価値があるのだと思います。
結構大きい作品で、観ていて心が洗われるような、スッキリするような感じがしました。やっぱり一番好きな作品です。
カギ括弧「」のような作品。こういう泥臭い感じもあるんだと新鮮でした。ワビサビを感じます。
タイトルが「風より」。模様のようできれい。
「対話」のシリーズ。存在感のある点?がポツポツとある。かなり大きい作品で、存在感がありました。この点が展示室に緊張感をもたらしていました。
点は、近くで見ると結構厚みがぷっくりしていて存在感があります。
「対話」は空間的な絵画のシリーズということです。東洋の「間」の美学を感じます。
現代アートの鑑賞法は「考えるな感じろ」!
現代アートはちょっとわかりづらい&とっつきにくいと思われがちですが、何かを「感じる」というのが醍醐味なのかなと思います。正解はなくて、自分がどう感じるかが大事なのかなと思います。たまには非日常で「何も考えずに感じる」時間も大事だなと思いました!
李禹煥さん&作品についての解説漫画
下のURLにPDFが出ていますが、李禹煥さんについてのわかりやすい漫画の解説があるので興味のある方は読んでみてください。美術館で配ってましたが、めちゃくちゃわかりやすい&面白いです。解説を読むと一層作品が面白く観れると思います。
「李禹煥(リ・ウファン)」作品をもっと観たくなった!
今回の美術展を観て、直島にあるという李禹煥美術館に行ってみたいと思いました。作品のためだけに作られた空間の中で観たらもっと素敵なんだろうな〜。
直島自体も景色が最高だし、子どもが大きくなったら一緒に行きたいという夢ができました!
benesse-artsite.jp
国立新美術館について
黒川紀章さん設計の美術館で、広々としていて結構好きです。私はこちらでは現代アートを見に行くことが多いのですが、あまり人気ないのか空いてて観やすくていいです。写真は1階のカフェのスペースですが、広いので気軽にお茶できるのでおすすめ。外の席もあり美術展を観なくても利用できます。
写真の真ん中にドーンとあるコンクリートは、上にレストランやカフェがあります。残念ながら入ったことないけど…デートとかにもいいんじゃないかと思います!
ちなみに地下1階には、安めのカフェテリアもあってパスタとかカレーとか食べれます。広めのデザイングッズを売ってるスペースもあるので結構楽しめます。
今回観に行った展覧会「李禹煥(リ・ウファン)」展