てんてこママ日記

アラフォーのワーママ。美大出身でデザインの仕事をしています。主に不妊治療、出産、子育てについて、時々仕事や趣味についても書いていきたいと思います。Twitter→ @tentekomama000

【美大出身ママの美術館巡り】「エルマーのぼうけん展」を観た感想 in 東京・立川『PLAY! Museum』

「エルマーのぼうけん展」を観た感想 in 東京・立川『PLAY! Museum』

先日、 立川の『PLAY! Museum』で、「エルマーのぼうけん展」を観てきました。夏休み弾丸絵本展巡りの第3弾です!

同じ建物内の『PLAY! PARK』は以前子ども連れで来ましたが、美術館に来るのは初めて。絵本の展示をよくやっているので、一度行ってみたいと思っていました。

エルマーの冒険は、小学生の時に読んだ記憶がありますが、実はちょっとうろ覚え…。でも実際に展示を見ると思い出がぽろぽろ蘇ってきました。

素敵な挿絵の展示はもちろん、作者の生い立ちや制作する際の小道具などの展示、最後には著名人のおすすめの本の展示コーナーもあり、充実の内容でした。

そんな「エルマーのぼうけん展」や立川の『PLAY! Museum』について、感想を書きたいと思います。

『PLAY! PARK』に行った時の感想は下のリンクよりご確認ください↓

harenohi000.hatenablog.com

立川の『PLAY! Museum』について

『PLAY!』は、東京・立川駅北口にオープンした新街区「GREEN SPRINGS」にある、美術館と子どもの遊び場を中心とする複合文化施設だそうです。中には美術館、プレイパーク、カフェなどがあります。

「エルマーのぼうけん展」の感想

以前から行ってみたかった『PLAY! Museum』。好きなアーティストの近藤聡乃さんがSNSで「エルマー展行きたかった」とつぶやいているのを見て今回の「エルマーのぼうけん展」を知りました。懐かしいのと絵が素敵なので行って夏休みを利用して行くことに。

メインは原画の絵の展示です。ポスターはカラーでかわいいのですが、本の中の挿絵は全てモノクロなので、原画の展示は正直ちょっと地味です。でもとてもきれいな原画なので、イラストが好きな人ならきっと楽しめると思います。

また、子どもがきても飽きないように、各所にアトラクションっぽい展示が。写真も撮り放題なので、子どもと見に行けばかわいい写真がたくさん撮れそう!

私はエルマーシリーズの作者については全く知らなかったのですが、面白い教育を受けていたようで、もっと知りたくなりました。

展覧会の詳細について、写真を交えて書きたいと思います。

ポスターや、展示がオシャレで映える!

先ほども書いたように、こちらの美術館は全部撮影OK! もちろん、美術展の会場は撮影を意識したスポットが多数あります。

ポスターもおしゃれだし、上の写真のように入口にはフォトスポットもありました。実物大(?)のりゅうがいて、テンション上がります。

アトラクションっぽい展示

子どもも楽しめるように、アトラクションっぽい展示が所々にありました。中が広いので色々な展示ができそうでいいですね〜。「エルマーのぼうけん展」の内容がちょっと渋いのか、来ているのは大人が多かったです。メインがモノクロの絵なので、ちょっとパンチに欠けるのかも。

まずは入ってすぐに細い道を歩きますが、薄暗くてアトラクションっぽい感じです。小さい子どもはちょっと怖いかもしれないです。

途中にも立体の地図のようなものが出現したりと、飽きさせない工夫があります。

終盤で、りゅうの親兄弟がたくさん出てくる場所も。子どもがかくれんぼしていました。

絵本の原画の展示

今回の展覧会のメインは原画の展示。原画の展示部分はじっくり観れるように静かなゾーンになっています。近くに寄って見ることも可能です。

鉛筆の繊細な絵で、実際に見た原画はとてもきれいでした。鉛筆のざらっと感が残っています。原画はどれも本の挿絵と同じくらいの小さいサイズでした。

カラーの表紙の絵。色がきれいです。絵の周りの色をたくさん試している様子がリアルでいいです。りゅうの緑色を全部変えるために色を試しているのでしょうか?

この展覧会に来るまで知らなかったのですが、作者と挿絵を描いている人は別でした。絵を描いているのはルース・クリンスマンという方で、作者の継母だそう。エルマーのお話は家族みんなで練って制作したそうで、仲良し家族のようでした。

「エルマー」シリーズの作者 ルース・スタイルス・ガネットの生い立ち

作者のルース・スタイルス・ガネットの生い立ちを紹介するコーナーもありました。

ガネットは、ニューヨーク生まれで、両親ともに政治や社会問題を論じる雑誌の記者だったそう。

3歳から革新的な学校で、独特な教育を受けていたようです。学びの中心はお話し作りと積み木遊びで、まだ字も知らないガネットがお話を語ると、先生や家族が書き取ってくれるような特別な環境だったそう。読み書きができるようになると、ガネットはノートにお話を書いて過ごすようになったということで、「窓際のトットちゃん」みたいな学校だったようです。

そういう教育で独創性が育まれたようです。他の卒業生たちについても、大人になってどんな仕事についたのか知りたくなります。

ダミー本や「りゅう」の人形の展示

制作途中のダミー本や人形の展示もありました。制作の過程が見られて、興味深かったです。

特に人形はクオリティが高くて驚きました。挿絵を描く際に動きのイメージを伝えるためにフェルトで制作したものだそう。あくまでかわいい「りゅう」にこだわっていたそうで、人形のお陰かエルマーに出てくる「りゅう」はかわいくて成功しています。

各界の著名人が冒険の書を推薦した「ぼうけん図書館」

最後は、かなり長居してしまった、色々な著名人のおすすめの冒険書が展示してあるコーナー。部屋の中央にもたくさん本が置いてあり、自由に読むことができます。初めて見る本や絵本も多く、面白かったです。

かわいいグッズ!

最近の美術展は素敵なグッズが多いのですが、エルマーのぼうけん展のグッズもかなりのおしゃれっぷりです。ポストカードはいつもはあまり買わないのですが、モノクロで大人っぽいのでついつい買ってしましました。美術館の近くのお店で購入した金縁の額に、ポストカードを入れると雰囲気がピッタリでした。

『PLAY! CAFE』でランチ

美術館の入口前にカフェがあり、そこでランチをしました。11時頃に着いて美術館とどっちに入るか迷いましたが、混むと嫌なので先にランチをすることに。

美術館を見終わってカフェの前を通ると、かなりの行列だったので正解でした。人気なので早めに入るのがおすすめ。

美術展とのコラボメニューがかわいくて、年甲斐もなく頼んでしまいました。それが下の写真の「三つ編みライオンプレート」。

味は思った通りいまいちでしたが、、かわいかったので満足です。しかし、ジャンバラヤの上に白米(口の部分)を置くセンスはいかがかと思う。ふりかけ欲しかったです…。

立川について

立川、めちゃくちゃ発展しています。デパートが伊勢丹高島屋、駅ビルにルミネ。IKEAや映画館もあります。

片や、公園や緑も多いのがいいですね。昭和記念公園があったり、広い並木道があったり。

立川駅前

立川駅

大学生の頃に「パブリックアート」の授業で立川に来たことがありました。美術館まで駅から10分ほど歩くのですが、パブリックアートを見つけながら歩いたりして懐かしかったです。

立川のパブリックアート

立川のパブリックアート

エルマーのぼうけん展の感想まとめ

「エルマーのぼうけん展」を見て、改めて原画の力を体験できました!古い児童書ですが、普遍的な内容と素晴らしい挿絵で、今でも色褪せない魅力がありました。

最初は子ども向けの内容かと思っていましたが、モノクロの原画が多いので、どちらかというと大人向けの展覧会だな〜と思いました。

とはいえ、小学生以上でしたら一緒に楽しめそう。同じ敷地内には子どもと一緒に入りやすいカフェやレストランなどもあるので、親子で美術展に行くのにはぴったりだと思います!

「エルマーのぼうけん展」の詳細は下のリンクから。2023年10月1日まで開催中!

play2020.jp

過去に観た美術展の感想

harenohi000.hatenablog.com

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