
今回は、産後6ヶ月頃まで続いた体調不良や、精神的に余裕がなくなっていった時期について振り返ります。
産後1ヶ月健診を終え、実家から自宅に戻りました。
▼ 産後1ヶ月までの様子はこちら
【38歳の出産記録-6】実家で寝たきりだった産後1ヶ月のリアル
ようやく赤ちゃんとの生活にも慣れてきた頃……と思いたかったのですが、私の体調はまだまだ戻っていませんでした。
高血圧や視力低下、手のこわばり、尿漏れなど、次々と体の不調が出てきました。
骨盤もガタガタになったような感覚があり、うまく歩くことができず、産後の整体にも通っていました。
特にむくみはひどく、朝起き上がるだけでも時間がかかる状態。
冬だったこともあり、外出することもほとんどなく、一日の大半を家の中で過ごしていました。
そんな状態で赤ちゃんのお世話をしながら生活していると、体だけでなく、精神的にも少しずつ余裕がなくなっていきました。
さらにこの頃は、夫の仕事や引っ越しなど、生活面でも大きな出来事が重なります。
今振り返ると、産後6ヶ月くらいまでは、毎日を過ごすだけで精一杯だったように思います。
産後に起こった体の不調
産後は、今まで経験したことのないような体の変化がいろいろありました。
高血圧
前回も書きましたが、産後、血圧が今までにないくらい上がりました。
特に自覚症状はなかったのですが、たまたま病院で測ったことで発覚。
その後、2ヶ月くらいで元の数値に落ち着きました。
視力低下
産後、駅の電光掲示板の文字がぼやけて見えるようになりました。
電光掲示板って、かなり大きな文字ですよね。
それなのに、遠くから見ると文字がぼやけてしまうので、これはおかしいと思い、眼科を受診しました。
すると、やはり視力が低下していました。
先生からは、産後に一時的に視力が低下する人もいるけれど、しばらくすると元に戻ることがあると説明されました。
全身のひどいむくみ
産後1日目から、とにかくむくみがひどくなりました。
最初は全身がパンパンにむくみ、寝返りを打つのもつらいほど。
産後1ヶ月くらいは、朝起きても体が思うように動かず、金縛りにあったような感覚でした。ベッドから起き上がるだけで30分くらいかかることも。
その後も3ヶ月くらいは、何かにつかまらないと起き上がれない状態が続いていました。
骨盤がガタガタで、うまく歩けない
むくみだけでなく、骨盤もガタガタになったような感覚があり、うまく歩くことができませんでした。
有名な骨盤ベルトの「トコちゃんベルト」を着けないとうまく歩けない状態で、「これはまずい」と思い、近所の鍼灸院で産後の骨盤ケアを受けることに。
ゆっくりお話ししながら施術してもらえたのもよかったです。
産後は赤ちゃんのお世話で大人と話す機会も少なかったので、施術を受けながらおしゃべりする時間が、癒やしになっていました。
手のこわばり
手がこわばって、うまく指が開かないこともありました。
整体でそのことを話したところ、「リウマチの可能性もあるから、念のため病院を受診したほうがいい」と言われ、整形外科を受診。
検査をしましたが、特に問題はありませんでした。
これも、ひどいむくみの影響だったのではないかと思っています。
尿漏れ
そして、産後に気になったのが尿漏れ。
骨盤底筋が弱っていたようで、くしゃみをするだけで、かなり危ない状態でした。
骨盤ケアの先生に骨盤底筋の運動を教えてもらったりしました。
今でも、たまに「あやしいな」という時があります…
さらに産後すぐの頃は、おならも自分の意思で止められなくなってしまいました。
外出先でおならが出そうになっても止められず、かなり恥ずかしかったです。
出産って、本当に体の色んなところに影響するんだな……と、このとき実感しました。
産後ドゥーラさんに助けてもらう
1ヶ月健診を機に自宅に戻りましたが、まだまだ体調は悪く、思うように動くことができませんでした。
赤ちゃんのお世話をしながら、家事までこなすのは全く無理でした。
夫も仕事が忙しく、家事まで手が回らない状況で、
「このままでは生活が回らない……」
そう思い、産前に一度お試しをしていた産後ドゥーラさんに来てもらうことにしました。
週1回、自宅に来てもらい、お風呂やトイレの掃除をしてもらったり、7種類くらいの料理を作り置きしてもらったり。
赤ちゃんの沐浴をお願いすることもありました。
合間には赤ちゃんのお世話もしてくれたので、その間に買い物に行ったり、横になって休んだり。
当時の私にとっては、本当にありがたい存在でした。
そして、家事や赤ちゃんのお世話をしてもらえることと同じくらいありがたかったのが、大人と話せることでした。
産後は赤ちゃんと二人きりで過ごす時間が長く、夫以外の大人と話す機会がかなり少なくなっていました。夫も仕事で疲れていて、会話どころじゃない。
そんな時、産後ドゥーラさんと他愛のない話をするだけでも、とても救われました。
振り返ってみると、私は体だけでなく、精神的にもかなり疲れていたのだと思います。
産後ドゥーラさんについては、実際にどんなことをしてもらったのか、費用や利用してみた感想なども含めて、また別の記事で詳しく書きたいと思います。
夫も仕事との両立が難しくなり、転職
私の体調がなかなか戻らなかったため、夫にもできるだけ赤ちゃんのお世話を手伝ってもらっていました。
夫には早めに帰宅してもらい、夜は自宅で仕事をしてもらうことも。
当時はそれが一番現実的な方法だと思っていましたが、赤ちゃんのお世話をしながら仕事をするのは、夫にとってもかなり大変だったようです。
仕事が思うように進まないことも増え、ストレスもかなりあったと思います。ケンカも結構しました。
そして、産後5ヶ月くらいの頃、なんと夫が転職することに!!
そこまで追い詰められていたとは思いませんでした。
赤ちゃんが生まれて、家族3人の生活が始まったばかり。
そんな時期に夫まで転職することになるとは、出産前には全く想像していませんでした。
このとき、赤ちゃんがいる生活というのは、両親が健康で、ある程度の余裕があって初めて成り立つものなのだと実感しました。
私自身も毎日を過ごすだけで精一杯。
この頃は本当にいろいろなことが重なって、ギリギリの精神状態でした。
自治体の支援にも助けられた
そんな状態の中、産後に自治体の助産師さんが自宅を訪問してくれる機会がありました。
当時の私の様子を見て、助産師さんも「これは大変な状態だ」と思ったのか、その後、自治体から産後ドゥーラさんを派遣してもらえることになりました。
週1回、3ヶ月ほど来てもらうことができました。
自分でお願いしていた産後ドゥーラさんは、費用もそれなりにかかっていたので、自治体から派遣してもらえるのは本当に助かりました。
この頃は、自分から「助けてください」と言う余裕すらなかったと思います。
誰かに状況を見てもらい、「これは一人で頑張る必要はない」と気づいてもらえたことも、ありがたかったです。
産後は、赤ちゃんのお世話をすることだけで精一杯になり、自分がどれくらい疲れているのか、分からなくなってしまうこともあると思います。
今振り返ると、あのとき自治体の支援につながることができて、本当によかったと思います。
同じ産後でも、こんなに違う
同じ頃に出産した、8歳くらい年下のいとこがいました。
いとこは産後もとても元気だったようで、新生児の時期にしか撮れない、おしゃれなニューボーンフォトを撮ったそうです。
その話を母から聞いて、私は「同じ産後なのに、こんなに違うんだ……」と愕然としました。
私は毎日を過ごすだけで精一杯。赤ちゃんのお世話以外のことをする余裕もほとんどありませんでした。
生活環境やサポート体制なども違うので、単純に比べられるものではありません。
それでも、人によって産後の体調や回復の早さには、こんなにも差があるのだと実感しました。
当時は、元気そうにしている人を見ると、「どうして私はこんなに動けないんだろう」と落ち込んでいました。
母とのやり取りにも疲れていた
ちなみに、いとこがニューボーンフォトを撮ったという話は、母から聞かされました。
母からは、赤ちゃんの写真を送ってほしい、もっと可愛い服を着せないのか、お宮参りやお食い初めはどうするのか……と、いろいろ催促されました。
正直、宇宙人と話しているような気がしました。
その頃の私にとって、身支度を整えて外出することは夢のまた夢。赤ちゃんのお世話だけで精一杯でした。
さらに、月に一度くらい突然「孫に会いたいから、遊びに行く」と連絡が来ることも。
もともと母のことが苦手だったこともあり、産後で余裕がない中、こうしたやり取りにも疲れていました。
産後6ヶ月で引っ越し
さらに、産後6ヶ月の頃には引っ越しもしました。
当時住んでいたのは、エレベーターのない3階の部屋。
産後でまだ体調が戻っていない中、赤ちゃんやベビーカーを抱えて階段を上り下りするのはかなり大変でした。
妊娠中はコロナ禍だったこともあり、できるだけ外出を控えていたため、物件探しも十分にできていませんでした。
結局、産後に赤ちゃんを連れて新しい家を探すことに。
物件だけでなく、保育園事情などもきちんと調べながら探しましたが、新生児を連れての家探しは、それだけでもかなり大変でした。
それでもなんとか、産後6ヶ月で無事に引っ越すことができました。
新居はエレベーターのあるマンションだったので、それだけでもかなり楽になりました。
もしやり直せるなら、妊娠中に引っ越しておけばよかったなと思います。
夫の転職後、少し楽になった
夫が転職することになったことで、思いがけず少し楽になったこともありました。
転職前の会社では、退職前に半月ほど有給休暇を消化することになり、その間は夫が家にいて、家事や子育てをメインでしてくれました。
何より、夫が家にいてくれるだけでも、私にとってはとても心強かったです。
今は男性も育休を取ることができますが、当時はまだ今ほど一般的ではなかったので、この半月ほどの有給休暇は本当にありがたかったです。
そして、この有給休暇中に、初めて家族3人で旅行にも行きました。
それまで、赤ちゃんを連れて家族3人で出かける余裕もなかったので、初めての家族旅行はとてもいい思い出になっています。
産後は本当に大変なことが続いていましたが、この頃になって少しずつ、家族3人で出かけたり、普通に生活したりする余裕が出てきたのかもしれません。
娘はよく寝てくれた
そんな中で、娘は夜泣きもほとんどなく、よく寝る子でした。
私にとっては、それだけでも本当にありがたいことでした。
体調不良の私を見て、神様がそこだけは良くしてくれたのかな、なんて思ったりもしました。
まとめ|産後6ヶ月までは、毎日を過ごすだけで精一杯
今回は、産後6ヶ月頃までの体調不良や、当時の生活について振り返りました。
高血圧や視力低下、ひどいむくみ、骨盤の不調、手のこわばり、尿漏れなど、産後は思っていた以上にさまざまな体の不調が続きました。
さらに、夫の仕事や転職、母とのやり取り、引っ越しなど、生活面でもいろいろなことが重なり、精神的にもかなり余裕がなくなっていました。
それでも、産後ドゥーラさんや自治体の支援、夫の協力など、周りの人に助けてもらいながら、なんとかこの時期を乗り越えることができました。
今振り返っても、産後6ヶ月頃までは、毎日を過ごすだけで精一杯だったなと思います。
次回は、その後の体調について。
時間とともに改善した症状もあれば、長く続いた不調もありました。
産後3年経ってから受けた下肢静脈瘤の手術や、その後の自律神経の乱れなど、産後5年経った現在までを振り返ります。
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シリーズ第1話では、出産から産後までの全体の流れを書いています。
最初から読みたい方はこちらもどうぞ。(シリーズ全記事のリンクあり)
▼ シリーズ第1話:出産から産後までの全体の流れ
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