絵はなんとなく知っていたけれど、どんな画家かよく知らなかった「エゴン・シーレ」の展覧会に行ってきました!
いつものように会期間際だったのでそれなりに混んでいましたが、見応えがあり楽しめました。そんな「エゴン・シーレ」展を観た感想を書きたいと思います。
- エゴン・シーレって誰?
- 「レオポルド美術館 エゴン・シーレ」展を観た感想
- 東京都美術館のランチはおすすめ!
- 「レオポルド美術館 エゴン・シーレ」展を観た感想まとめ
- おまけ:春休みの上野
- 過去の美術展の感想
エゴン・シーレって誰?
私もよく知らなかったのですが、エゴン・シーレは、1900年代のウィーンで活躍した画家です。スペイン風邪で妊娠中だった奥さんと共に28歳で死んでしまったそう。長く生きていたらもっと巨匠になっていたのかもしれません。
作風は荒っぽい若い感じ(実際に若いですが)のものが多かったです。結婚してからの最後の方の絵は落ち着いてきていて、成熟してきた感じがありました。
それにしても、20歳にして「これはシーレの絵だ!」ってわかるような作風を確立していたのはすごいなと思いました。
同じ時代に生きていたクリムトにも才能を認められていて、かなり可愛がられていたようです。
あとは、女性のヌードなどもたくさん描いていて、画家あるあるですが、女性関係が激しかったようです。イケメンだったしモテたんだろうな〜。
「レオポルド美術館 エゴン・シーレ」展を観た感想
撮影は、ほぼNG!
最近は写真撮影がOKな美術展が多いですが、久しぶりに入口に大きく撮影NGマークが。途中で一部撮影がOKな場所もありましたが、人物画は全部撮影NGでした。
でも、撮影できない分、ゆっくりじっくり絵と向き合え、近寄って筆跡を確認できたりと結構良かったです。
人物画
エゴン・シーレで有名なのは人物画ですが、生で観ると迫力がありました!
近くで見ると、特徴的な肌は厚塗りでは無いのですが、何色も色を重ねて描かれており、とても味わい深かったです。
下の写真は今回の展覧会の目玉の作品「ほおづきの実のある自画像」です。意外と小さいサイズの絵でしたが、全体の色の深みがとても印象に残りました。
油彩が多いシーレですが、他に印象に残ったのはグワッシュとドローイングの作品です。さすが、デッサンがとても上手でした。
風景画
人物画が有名ですが、意外と風景画も良かったです!
特に下の写真の街の風景。カラフルな色がところどころに入っていておしゃれでした。こちらも薄塗りながら、色んな色が層になっていて味わい深い絵でした。
近寄って観ると、筆跡が見えます。
クリムトの風景画はやっぱりいい!
エゴン・シーレの他にもウィーンの画家たちの絵も紹介されていました。その中でもクリムトの風景画がとても良かったです。私は以前からクリムトの風景画が好きなのですが、大きなキャンバスに新緑が画面いっぱいに描かれていて癒されました。
エゴン・シーレ展の混み具合
今回のエゴン・シーレ展は、会期末の平日の午前中に行ったのですが、少し混んでいましたが、割と快適に観ることができました。チケットは予約しましたが、当日の1時間前くらいでも余裕で取ることができました。
今週末で終了ですが、土日は予約して行ったほうがいいのかと思います。
東京都美術館のランチはおすすめ!
東京都美術館は私好みの展示が多いので、年に1回くらい行っていますが、ここはランチ&カフェがおすすめです。上野公園はランチのお店が少ない&混んでますが、ここは結構穴場なんじゃないかと思います。
上の写真は以前行った時に撮影したものですが、レストランは窓が大きくて気持ちがいいのと、中が結構広いのでいつも待たずに座れます。レストランのメニューは2000円くらいするのでちょいお高いですが、レストランもカフェも「精養軒」が運営しているので味は美味しいです。
今回は時間がなかったので、カフェの方でカレーを食べました。5分くらいで料理が出てきて助かりました。
「レオポルド美術館 エゴン・シーレ」展を観た感想まとめ
ウィーンは昔、旅行で行ったことがありますが、(20年近く前です、、)少し暗い印象の街でした。第一次世界大戦の頃のウィーンはとても暗かったのだと思います。シーレの少し暗い作風はそんな街で生まれ育った背景もあるのかと思いました。
シーレはスペイン風邪で亡くなりましたが、今でいうコロナで亡くなった感じですよね。早熟で、急いで駆け抜けた人生だったんだろうな〜。
この美術展がなければよく知らなかった画家でしたが、たっぷり作品を観ることができて面白かったです。あまりメジャーでは無いので、全員におすすめという訳では無いですが、見応えある展示でしたので、気になる人はぜひ観てみてください!
「レオポルド美術館 エゴン・シーレ」展のオフィシャルサイト↓
おまけ:春休みの上野
春休みの上野は子どもがたくさん来ていました。上野動物園は長蛇の列!
桜は半分くらい散っていましたが、外国人の観光客もちらほら。もうすっかりコロナ前と同じ感じで活気がありました。
上野公園って私が学生の頃はホームレスの聖地みたいな場所で、たくさんダンボールハウスがあって怖かったのですが、今はきれいになって安心して子どもを連れて行ける場所になっています。この日は晴れていたので、本当に気持ち良かったです!
過去の美術展の感想