毎年恒例、板橋区立美術館で開催されている「2024イタリアボローニャ国際絵本原画展」(以下、ボローニャ展)。今年もまたまた観に行ってきました!
毎年会期終了ギリギリで行っていましたが、今年は早めに行って来ました!さらに展示だけではなく、日本人受賞者の講演も聞けました。そんなボローニャ展を観に行った感想を書きたいと思います!
2023年の記事はこちら↓
- イタリアボローニャ国際絵本原画展とは?
- 全体の感想
- 入選した日本人作家
- トークイベント「2024ボローニャ展入選者に聞く」の感想
- ボローニャ・ラガッツイ賞受賞 『死んだかいぞく』原画の特別展示
- おまけ
- 「2024イタリアボローニャ国際絵本原画展」を観た感想 まとめ
- 過去の「イタリアボローニャ国際絵本原画展」の記事
イタリアボローニャ国際絵本原画展とは?
前回も描きましたが、ちょっと「ボローニャ国際絵本原画展」の説明を。
以下、板橋区立美術館のHPの「ボローニャ国際絵本原画展」説明の引用です↓
イタリアのボローニャで開催される国際見本市「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」に伴い開催される「ボローニャ国際絵本原画展(Illustrators Exhibition)」は、児童書のトレンドや今後の動向を展観できるものであり、新人イラストレーターたちの登竜門としても知られています。58 回目となる本年は81の国と地域から3,520名の応募があり、日本人4名を含む32の国と地域の78名が入選しました。本展では、その全入選作品を一堂に展示いたします。多彩な表現やテーマ、技法からなる作品をお楽しみください。
特別展示として、2023年に「ボローニャSM出版賞」を受賞したアンドレア・アンティノーリによる新作絵本の原画を展示いたします。また、会期中には絵本に関する講演会や連続講座、ワークショップなどのイベントを予定しています。
つまり、絵本の見本市のイベントの一つとして開催されるコンペなんですね。
このコンペの作品は、絵本を想定して描いた絵であればよくて、絵本として出版されていなくてもいいそうなので、新人の登竜門にもなっているそうです。
全体の感想
今回から、展示の写真撮影がOKになっていました!
ただし、絵本の中身は撮影NG。ブログやSNSの投稿はグレーな感じだったので、、(どっちかよくわからない…)このブログでは、絵本の表紙と全体の展示風景だけ写真載せてみようと思います。
展示の内容はというと…
まあ毎年とそう変わらないのですが、安定して素敵な作品がたくさんありました。どの作品もとても丁寧に描かれていてじっくりと観てしまいます。
絵本を勉強している身としては、技法などがとても気になりました。全体的にはアナログっぽくても、最終の仕上げはデジタルという作品が多かったです。日本の絵本業界ではまだまだアナログ優位のようですが、労力や完成度を考えると今後は当たり前のようにデジタルを使うようになるんだろうな〜と思いました。
海外の作家の作品は、日本人が使わないような色づかいのものもあるので観ていて楽しい。ただ、カラフルな作品だけではなく、地味な色やモノクロの作品なども多くありました。
また、こちらの展覧会では、日本では売ってないような海外の絵本もたくさん置いてあるので、とても刺激になります。
入選した日本人作家
2024年は、日本人作家が4名入選していました。毎年何人も受賞していてすごいですねー!皆さん、日本人らしい作風というよりは、外国っぽい作風の方が多いように感じました。国籍は関係ないんでしょうね。
-
小野寺美帆さん
-
松井あやかさん
-
矢部雅子さん
- 西岡秀樹さん
トークイベント「2024ボローニャ展入選者に聞く」の感想
こちらの美術館ではイベントを色々開催しています↓
今回は2024ボローニャ展入選者の小野寺美帆さん、松井あやかさん、矢部雅子さんのトークイベントに参加することができました。1時間半と結構長かったのですが、楽しくてあっという間でした。
内容はというと、3名の受賞者の自己紹介、受賞した作品の制作秘話、「2024イタリアボローニャ国際絵本原画展」の現地に行った感想など。3名とも素敵な方でした。特に小野寺さんはお子さんが2人いるなかで制作し続けていて、矢部さんも私よりも年齢が上ですが、夢を持ち続けていて、勇気をもらいました!!
結構色んな作風の人が出品しているようなのも参考になりました。
私とは程遠い賞だと思っていましたが、チャレンジしてみようかな〜とちょっと思ってしまいました!
とても楽しくて有意義な時間、ありがとうございました!!
ボローニャ・ラガッツイ賞受賞 『死んだかいぞく』原画の特別展示
今回の展示で、一番面白いと思った絵本を紹介します!それは、「ボローニャ・ラガッツィ賞」を受賞した下田昌克さんの『死んだかいぞく』。
下の写真の左端が、その絵本です↓
以下、板橋区立美術館のHPの「ボローニャ・ラガッツィ賞」説明の引用です↓
BCBFでは、ボローニャ展のほかにも様々なコンクールや賞を実施しています。なかでも世界的にも著名な絵本賞として「ボローニャ・ラガッツィ賞」があります。この賞は、出版された絵本に対して与えられるもので、フィクション、ノンフィクションなどの各部門ごとに受賞作品とノミネート作品が選ばれます。
2024年の特別部門「海」では、下田昌克さんの『死んだかいぞく』(ポプラ社刊)がスペシャル・メンションを授与されたそう。今回の展覧会では『死んだかいぞく』の原画の一部も展示されていました。
この絵本、とーっても面白かったです。生と死というテーマをエンタメ性を持って見せていてとっても面白かったです。絵もきれいでした。
一つだけ、縦にページをめくる形式だったら、(「ぬまの100かいだてのいえ」みたいな感じ)どんどん海の底に落ちていく感じがもっと体感できて面白かったのではないか?と思いました。
おまけ
毎年恒例?の美術館の前の旗。ちょっと行きづらいので、、ハコ推しは難しいっすー。
昨年も今年も帰りにゲリラ豪雨に巻き込まれました〜。もう少しいい季節に開催してくれたらな〜と思います。
「2024イタリアボローニャ国際絵本原画展」を観た感想 まとめ
今回はトークイベントに参加できたのが、とってもよかったです。
美術館で展示だけ観るのもいいですが、イベントに参加すると2倍3倍楽しくなるので、ぜひイベントもチェックしてみて欲しいです!
たまに展覧会に行くと刺激になっていいですね〜
自分自身が楽しみながら、絵本制作していけるようにがんばろうと思いました。
過去の「イタリアボローニャ国際絵本原画展」の記事