てんてこママ日記

アラフォーのワーママ。美大出身でデザインの仕事をしています。主に不妊治療、出産、子育てについて、時々仕事や趣味についても書いていきたいと思います。Twitter→ @tentekomama000

【美術館】「さくらももこ展」を観た感想 in 横浜 そごう美術館

小学生の時に大好きだった、ちびまる子ちゃん。大ファンだった、漫画家さくらももこの展覧会、その名も「さくらももこ展」を横浜そごう美術館に観に行ってきました。さくらももこ展」の展示内容や、展示を観た感想を書きたいと思います。

さくらももこ展」の混み具合

既に「さくらももこ展」に行った会社の後輩から土日はすごく混んでいる!という情報をゲットしていたので、平日の午前中に行ってきました。混雑しているかドキドキしながら行きましたが、入口には誰もお客がいなくて逆に入りづらいくらい空いてました。展覧会の中も終始空いていたので、可能なら平日に行くのがおすすめです。

私が「さくらももこ展」を観るのに掛かった時間は、約2時間でした。会社の後輩は1時間くらいと言っていたので人によると思いますが、展示されている漫画をわりとちゃんと読むと2時間くらいは余裕で掛かると思います。(それでも私も最後の方のコジコジの漫画は疲れてきて結構とばしました、、)

さくらももこ展」の全容

展覧会の内容は漫画の原画の展示がメインでした。漫画はちびまる子ちゃん」「コジコジ」「永沢君」「神のちから」など。

他にはエッセイの原稿やイラストの原画の展示などが続き、最後にさくらももこのプライベートやアトリエなどの展示が少しある、という感じでした。

展覧会全体の感想としては、かなりのボリュームがある!というのが1番。ただ漫画原稿が多くてコミック本を読むのとあまり変わらないので、こんなに大量になくてもよかったなと思いました。

子どもの頃、ちびまる子ちゃんの巻頭カラーページが素敵で大好きだったので、できれば巻頭カラーページの原画をもっと見たかった!

それから余談ですが、最近流行りの作品の写真撮影はほぼ全てNGでした。

懐かしすぎる「ちびまる子ちゃん」の展示

ちびまる子ちゃん」の漫画を改めて読んで

ちびまる子ちゃん」は、私が小学1年生の時にアニメがスタートしたので、とても思い出深い漫画です。当時すご〜く嫌いだった水泳の習い事で、クラスが上がるとご褒美に「ちびまる子ちゃん」のコミック本を買ってもらえたことを思い出しました。漫画を買って貰った日は本当に幸せで、ルンルンだったのを覚えてます。

展覧会では「ちびまる子ちゃん」の第一話から始まり、結構な数の生原稿が展示されていました。生原稿は思ったより小さく、1人ずつしか見られないため結構時間が掛かりましたが、ついつい読んでしまうし、改めて面白かったです!

私が夢中になっていたのは小学生の頃でしたが、今でもストーリーを結構ちゃんと覚えていて、子どもの頃の記憶ってすごいな〜と思いました。

大人になって改めて読んで思ったのは、初期の頃の「ちびまる子ちゃん」は大人目線で描かれた漫画だったんだなということ。エッセイを漫画にするという当時は珍しい作風だったと思いますが、初期の頃の「ちびまる子ちゃん」の主人公は、大人になって回想している「ちびまる子ちゃんさくらももこ自身」なんだと思いました。連載を重ねるにつれて小学生のちびまる子ちゃんが主役に変化した感じですが、大人になった今読むと、初期の頃の大人目線の漫画が面白いと感じました。

ちびまる子ちゃん」の巻頭カラーページの原画は素敵!

ちびまる子ちゃんが連載されていた「りぼん」は、基本的にモノクロ印刷なのですが、人気の漫画の扉ページだけはカラーページだった記憶があります。

ちびまる子ちゃんの扉ページは(話の内容とは無関係で)すごくおしゃれだったので、連載当時よく切り取ってファイルしていました。いいのか悪いのか…私は物持ちが良く、当時のカラーページを発掘したので写真を載せます。

いやー、今見ても古くないですね。子どもごころに、当時のさくらももこ&鳥山明のカラーページはすごくおしゃれだと思っていて、かなり影響を受けていると思います。

今回、数点のカラーページの原画の展示がありましたが、卵の殻を使ったモザイク画になっているものがあったり、とても面白かったです。

展示点数は多くなかったのですが、できればもっと見たかったです!

「りぼん」の付録が懐かしすぎる

私が小学生低学年の頃、女子の間では「りぼん」が大人気でした。(ちなみに高学年になる頃にはセーラームーンが始まり、「なかよし」も人気でした。)

当時、人気の連載は「ときめきトゥナイト」「姫ちゃんのリボン」「ママレードボーイ」「天使なんかじゃない」そして「ちびまる子ちゃん」でした。

りぼんには毎回たくさん付録がついてきて、それも楽しみでしたが、今回はその一部の付録が展示されていて、かなり胸熱でした。展覧会のグッズとしても販売されている、下の写真の復刻レターセットは私も持っていました!! 今見るとクオリティ高いなと思います。

『ちびまる子ちゃん』 りぼんふろく まるちゃんトラベルレターファイル ~復刻デザイン~

さくらももこ展公式サイトより引用

結構ブラックな「コジコジ」「永沢君」「神のちから」

コジコジ」「永沢君」は漫画を読んだことがありましたが、「神のちから」は今回の展覧会で初めて見ました。私は「ちびまる子ちゃん」のほのぼのした中にちょっと棘がある世界観が好きだったので、正直いうと他の漫画はちょっと苦手です。

「神のちから」は、ナンセンスワールドという括りのコーナーにありましたが、ちょっとブラックユーモアな感じがやっぱり苦手でした。

ただ「ちびまる子ちゃん」の中に出てくる妄想世界は、ナンセンスワールドに通づるのかもな〜と思いました。

さくらももこのエッセイ

発売当時ベストセラーだった「もものかんづめ」「さるのこしかけ」は私も持っていました。当時すごく面白いと思っていた記憶はありますが、展示を見ていても内容は全く覚えていませんでした。そう考えるとちびまる子ちゃん」のことは今もすごくよく覚えているので、漫画の力ってすごいなと思いました。

妊娠出産についてのエッセイ「そういうふうにできている」は読んでいませんが、出産を経験した今だからこそ読んでみたいと思いました。

絵本や絵日記の展示

私は中学生くらいから「ちびまる子ちゃん」を見なくなってしまい、その後とんとご無沙汰でした。なので、さくらももこに息子が産まれたことは知っていましたが、絵本を作っていることは知りませんでした。

子どもを産んで育児をしている今、さくらももこが多忙の中で子育てもちゃんとしていたのは本当にすごいことだと思います。

子どもに自分がさくらももこだということを隠していたというエピソードは面白かったですが、隠す必要ないのにな〜と思いました。

さくらももこのプライベート

今回一番興味深かったのは、こちらのプライベートに関する展示です。

熱量が高い人、さくらももこ

さくらももこが、ラジオのパーソナリティをしていたのは知りませんでした。展覧会ではラジオの音声が流れていましたが、すごくよくしゃべる関西のおばちゃんという感じで(関西弁ではないですが)意外でした。熱量の高い人だったんだなと思いました。

意外と狭くて普通の仕事部屋

最後の方にアトリエに関する展示もあり、興味深かったです。仕事部屋は1畳ほどのスペースで、特にオシャレではなくて普通の勉強部屋という感じでした。ちびまる子ちゃんのカラーページのイラストのオシャレなイメージがあったので、もっとハイセンスな感じのアトリエを想像していましたが、いい意味で普通の感じだったので親近感が湧きました。

ただ、プライベートで使う小物入れの箱などには、オリジナルのイラストが描かれていたりして、とてもかわいかったです。

さくらももこ」について、大人になった今だから思うこと

さくらももこの年表が最後にありましたが、漫画家デビューが19歳、ちびまる子ちゃんの漫画連載開始が21歳、ちびまる子ちゃんのアニメの放映開始が25歳という若さに驚きました。初期のちびまる子ちゃんの漫画のあの冷静な視点はとても20代前半の仕事とは思えないです。40歳くらいの洞察力が必要なのでは?と思ってしまいます。

また、今でこそたくさん出ているエッセイ風漫画のジャンルの開拓者だと思うのですが、20歳そこそこで完成された世界観ができていたのがすごい!と思いました。

若くして売れて、その後も色んなチャンスを掴んで才能を発揮し続けたこともまたすごいと思いました。子どもの頃からの夢を諦めずに実現できていることが、少し羨ましかったです。

さくらももこ展」の感想まとめ

ちびまる子ちゃん」についてはよく知っていましたが、意外と知らなかった作者の「さくらももこ」について知ることができてよかったです。自分が40代になった今だからこそ、その凄さがわかります。きちんと戦略も考えてしっかりと仕事をしてきた人なんだと思いました。

漫画の展示が多かったのですが、漫画は他でも読めるので、できればもう少しプライベートな部分の展示をもっと見たかったです。

とはいえ「ちびまる子ちゃん」などとても懐かしい漫画の展示がたくさんあって、友達同士で一緒に観にいくととても盛り上がりそうだと思いました。この展覧会を機に、また漫画やエッセイをまた読み直したくなりました!

 

さくらももこ展公式サイト

sakuramomoko-ten.com

 

過去の美術展の感想

harenohi000.hatenablog.com

 

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