
今、映画が話題の「国宝」!
私もカンヌでの「国宝」上映のニュースを見て、この映画を初めて知りました。出演者に惹かれて映画の予告動画を観ると、映像もきれいだし内容も面白そう!でも4歳の子持ちのワーママとしては3時間の映画を観に行くのはハードルが高い!!と、まずは本を読むことにしました。作者が吉田修一なので多分面白いんだろうな~と思いまして。
でも、本を読んだら映画も見たくなって、映画も観に行っちゃいました。映画1年ぶりかしら。どっちも面白かったので、比較もしながら感想を書きたいと思います。
(一部ネタバレになる内容も含まれています)
小説「国宝」を読んだ感想
「国宝」吉田修一
まずは、小説の「国宝」を図書館で借りて読みました。
上下巻でかなりの分量です。基本は子どもが寝た後にしか読む時間がないのと、風邪をひいたりしたので、ちょいちょい飛ばしながら読みました。小説真ん中あたり、主人公の喜久雄や俊介が不遇の時代や歌舞伎の劇中劇もちょっと飛ばし気味に。
映画では喜久雄と俊介の不遇の時代はあまり出てきませんが、小説では不遇の時代が結構長くてしんどいです。まあ、そこがあってこその後半の栄光なのですが。
という訳で、飛ばし飛ばしでしたが、とても読みごたえがありました。映画で省かれていましたが、脇役でも魅力的な人物がたくさん出てくるので、小説版もぜひ読んで欲しい!
小説で一番印象に残ったのは、最終章の方の喜久雄の孤独です。歌舞伎のために悪魔に身をささげたところは映画でも同様ですが、小説ではそれゆえの喜久雄の孤独感がものすごく感じられました。私もデザインを仕事にしているので感覚は少しわかりますが、リアルな生活と芸術というものは、全く相いれないものだと思います。もちろん人生経験をつんでそれが表現につながる部分もあるのですが、喜久雄は自分の人生全てを芸に捧げているので、周りの家族などより芸を極めることが大事になっています。そういう人が天才なのだと思いますが、、うーん、それで本当に幸せなんだろうかと凡人は思ってしまいます。
小説では、最後に喜久雄が狂人のようになってしまって、ハッピーエンドとはいえない感じで終わっていました。それまでの人生をずっと見てきたので、最後が少しもやもやっとしました。
小説は小説で内容が濃くていいのですが、どうしても歌舞伎などの舞台の描写が細かくてもよくわからないところがあり、本当の舞台を観たくなります。それで、子どもを夫にお願いして、一人映画を観に行くことにしました!
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映画「国宝」を観た感想

小説を読んで準備万端!映画を観ましたが、やはり歌舞伎の場面は映画を観に行った甲斐がありました。私のような素人が観ると、本物の歌舞伎役者がやっているように見えて、吉沢亮、横浜流星の2人はとても上手だと思いました。
やっぱり映像で見るといいですね。歌舞伎の裏側の世界なんて見ることができないので、なかなかイメージがわきませんでしたが、映像だとわかりやすかったです。
最初の九州の雪のシーンや、歌舞伎のシーンなど、映像自体もとてもきれいでした。
映画の内容も長い小説がまとめられてよかったですが、女性たちの描写がかなりカットされていたり、年月がかなりとんだりしていたので、映画だけ見た人はわかりづらいんじゃないかな~と思いました。そういう人にはぜひ小説も読んで欲しいです。内容の濃さはだいぶ違うので!
それにしても、吉沢亮が喜久雄にぴったりで、とてもきれいな女形でした。子役もイメージ通りでとてもよかったです。
そして歌舞伎を観たくなる
小説読んで、映画を観ると、ついには歌舞伎を観たくなってきています。でも大変そうなので、これはいずれかな~。
学生の頃、母に連れられて2回くらい歌舞伎を観に行ったことがありました。今は亡き中村勘三郎が出ている舞台で、とっても面白かったのを覚えています。あとは坂東玉三郎の舞台も観ました。玉三郎は、歌舞伎の血筋ではないけれど国宝の女形なので、どうしても喜久雄のモデルかな、、と思ってしまいます。経歴は違うようですが、あの神秘的な女形は参考にされているんだろうなと思います。
歌舞伎は一日3幕を通しで観るのが正式だと思いますが、当日並んで一幕だけみることも可能。確か朝から並んで観たのを覚えています。また、お弁当などを売っていて、席で食べながら観てよかったり、思っているより気楽に観れた記憶が、、
ただ知識があると、より楽しめるということが「国宝」を観るとよくわかりました。
気になる演目があったら、また観に行ってみたいと思います!
まとめ
小説も映画もそれぞれ面白く、満足できる内容でした。よくわからなかった歌舞伎の世界も少し知ることができたのも、よかった!
どちらかというと歌舞伎の舞台が観られる映画がおすすめです!ただ、話の深みや内容を重視するなら小説も読むのをおすすめします。
そして、ぜひ本物の歌舞伎も観に行くと何倍も楽しめると思いました。
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