てんてこママ日記

アラフォーのワーママ。美大出身でデザインの仕事をしています。主に不妊治療、出産、子育てについて、時々仕事や趣味についても書いていきたいと思います。Twitter→ @tentekomama000

朝ドラ「らんまん」のモデル・牧野富太郎ゆかりの「牧野記念庭園」に行った感想

2023年4月に開始したNHKの朝ドラ「らんまん」。その主人公のモデルとなったのが、植物博士の牧野富太郎です。牧野博士が晩年を過ごした邸宅跡地にある、東京都練馬区の「牧野記念庭園」に行ってきた感想を書きたいと思います!

牧野富太郎について

NHKの朝ドラで初めて知った方も多いと思いますが(私も知らなかった…)、牧野富太郎は、1862年生まれの日本の植物分類学の父と言われている世界的な植物学者です。子どもの頃から植物マニアで、独学で植物の知識を身に付け、植物の研究に捧げた人生だったようです。出身は高知県ですが、20代で植物の研究のため上京して以来東京に住んでいたようです。最後に東京都練馬区に住んでいたのは、関東大震災後に地盤の良い場所を探して辿り着いたようです。

「牧野記念庭園」の感想

牧野記念庭園の入口

小さいけれど、約300種類の草木が見られる庭園

牧野記念庭園は牧野博士の邸宅跡だったこともあって住宅街の中にあります。こじんまりしていますが、手入れが行き届いているきれいな庭園でした。

さすが植物博士のお庭。なんと約300種類の草木が植っているそうです。入口には今見頃の植物についての掲示があり、探しながら見て回るのもよさそうです。

植わっている植物には、それぞれ名札がついているので見ていて面白かったです。雑草のような地味な植物にも名札があり、ドラマの中でもあった牧野博士の「雑草なんて草はない!」という精神が伝わってきました。

牧野記念庭園の中

立派な松の木&松ぼっくり

印象的だったのは、庭園に入ってすぐに目に付く立派な松の木です。

庭園内には大きな松の木が何本かあり、春でも松ぼっくりがたくさん落ちていました。うちの子どもは喜んで何個も拾ってポケットに入れていました。

上の写真は、庭園内で展示されていた松ぼっくりです。木の種類によってずいぶん大きさが違うんですね。「ダイオウマツ」の松ぼっくりは大きいので、頭に落ちてきたら痛そうです。

植物観察のエリア

庭園の真ん中辺りに、花壇のようなエリアがあります。観察用に植えられてるようで色々な植物があって興味深かったです。

訪れたのは4月下旬だったので、ちょうどツツジが咲いていました。新緑の緑とのコントラストがとてもきれいでした。

「牧野記念庭園」の展示を見た感想

「牧野記念庭園」には、常設展と企画展の2種類がありました。どちらも庭園の一番奥にある建物で開催されています。最近できたのか、きれいな建物でした。

常設展は、牧野富太郎の年表や所持品などの展示。企画展は年に何回か変わるようですが、牧野博士の植物画などの展示をしているようです。

牧野富太郎の年表&常設展

美術館に行っても画家の年表を熱心に見てしまうのですが、、偉人の人生って、波乱万丈でかなり面白いです。

今回の牧野博士の人生もかなり波乱万丈でした。学歴は小学校中退ですが、独学で博士にまでなったというかなり異色のタイプ。浪費しすぎて裕福な実家の財産を潰したということですが、牧野さん自身が長男だったはずで、では実家は誰が継いだのか?など色々疑問が湧きましたが、そこは詳しく書かれておらず。個人的にはかなり気になりました。

小さい頃は病弱だったそうですが、亡くなったのは94歳とかなり長生きだったようなので人生わからないです。とにかく色んな人に支えられた愛されキャラの人だったようです。

企画展

子どもが一緒だったので企画展の方はあまりじっくり見られなかったのですが、牧野富太郎 草木とともに」という展示をしていました。

牧野博士について驚いたのは、細密画がとても上手なこと理系の頭脳と絵を描く才能の両方のレベルがとても高かったのだと思いました。細密画って根気も時間も掛かって描くのが大変なんですが、自ら描けたのはとても強みだったと思います。

本が山積み!牧野博士の書斎

朝ドラの開始に合わせて、晩年の牧野博士の書斎を再現した展示をしていました。上の写真がその一部ですが、まぁひどい汚部屋です。これ、再現するのも大変だったんだろうな〜。展示の説明には、以前の書斎は2階にあったが、本が多すぎて玄関が歪んできたとありました。90歳を超えたおじいちゃんがこの部屋で黙々と研究を続けていた様を想像するとほほえましく、、好きなものに囲まれて幸せな人生だったんだなと思いました。

「牧野記念庭園」に行った感想まとめ

牧野富太郎像とスエコザサ

小さいけれど居心地のいい場所でした。お庭を見ていると、ささやかな草木をも愛していた牧野博士の姿が見えるようでした。

それにしても牧野博士の描いた細密画がとても上手で驚きました! 色んな才能がある方だったんですね。

再現された晩年を過ごした書斎を見ていると、好きなことを貫いた一生だったんだと思いました。家族や友人にも恵まれた愛されキャラだったようですが、きっと周りの人は牧野博士の生き方に惚れてしまっていたんだろうな〜と思いました。好きなことを貫くってなかなかできない事だと思うので。

最後に上の写真は庭園にある牧野さんの銅像ですが、周りに奥さんの名前をつけた「スエコザサ」が植えられているのがちょっといいなと思いました。

【おまけ】近くのランチ情報

牧野記念庭園の周辺は住宅街なので、お店はあまり無いので、庭園から少し歩いてほっこりカフェ「グレインズ〜粒」へ。

メニューは週替わりランチしか無いようですが、これがとっても美味しかったです!身体に染みわたるごはんでした。

s.tabelog.com

 

 

練馬区立牧野記念庭園サイト

www.makinoteien.jp

過去に行ったお出かけ記事

harenohi000.hatenablog.com

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