てんてこママ日記

アラフォーのワーママ。美大出身でデザインの仕事をしています。主に不妊治療、出産、子育てについて、時々仕事や趣味についても書いていきたいと思います。Twitter→ @tentekomama000

【不妊治療 体験談6】不妊治療は仕事との両立が大変

不妊治療体験6 不妊治療は仕事との両立が大変

今回は不妊治療と仕事の両立について、両立が難しい理由や対処法など、私の体験を元に書きたいと思います。

不妊治療と仕事の両立はかなりハード

一通りの不妊治療をした私の感想ですが、不妊治療と仕事の両立はかなりハードでした。周りに黙って治療できるのはタイミング法や人工受精までかなと思います。体外受精をする場合、女性は仕事との両立が難しくなると感じました。その理由については下記になります。

不妊治療(体外受精)と仕事の両立が難しい理由】

  1. ホルモン値に合わせて急で頻繁な通院が必要になるため、仕事とのスケジュール調整が難しい。
  2. 不妊治療は長期化しやすく、いつまでという期限を決めづらい。
  3. 社会や会社や上司の不妊治療への理解が足りない。会社に制度がない。
  4. 会社の同僚へ治療について説明しづらく、協力を得にくい。

次から、具体的に説明します。

急で頻繁な通院でスケジュール調整が難しい

体外受精だと2日に1回通院する期間があったり、ホルモン値に合わせて急に明日また通院なんてこともあります。病院も混んでいて2〜3時間くらい軽く掛かり、仕事とのスケジュール調整がかなり難しく、ストレスでした。

私は当時、仕事で主にクライアントと社内の調整役的な業務をしており、クライントには治療について説明もできないという難しい立場でした。クライアントとの打ち合わせや出張を伴った取材など、絶対に休めない日も多かったため、体外受精を始めた時に上司に相談しました。小さい子どもがいる上司は一応理解をしてくれて、通院と打ち合わせが重なった時などは代わりに出席してくれるなどの対応をしてくれました。

しかし、治療が半年と長引くと、上司も「通院の日を変更できないのか?」などと言ってくるようになり、その度に変更できないことを説明するのはストレスでした。

不妊治療は長期化しやすく、期限を提示しづらい

不妊治療がストレスになりやすい原因には、治療が長期化しやすく期限を提示しづらいということがあると思います。これは会社に対しても、いつまで治療するからその間は仕事を調整させて欲しいなどと要望も出しづらくて辛い点でした。

治療中に何度か上司に「いつまで?」とやんわり聞かれ、その度にわからないと答えることしかできませんでした。

世の中の不妊治療への理解が足りなく、制度もない

今は保険適用になり話題になったので理解が進んでいるかもしれませんが、世の中的にはまだ不妊治療への理解があまりないのも、両立が難しい原因かと思います。とはいえ私も自分が治療をして始めて実態がわかったぐらいなので、みんなに理解して欲しいというのはハードルが高いのかなと思います。私の会社のような中小企業だと難しいかもしれないですが、会社の人事担者が不妊治療を理解する講習などがあればいいなと思います。

当時、夫は大企業に勤めていて会社制度として不妊治療中を理由に一年間休職できる制度がありました。(夫は必要なかったので使わなかったのですが)

治療経験がない人にはちゃんと治療や治療のスケジュールを説明しないとわからないと思い、上司には治療について説明したプレゼン資料を作って説明しましたが、そのような努力は必要なのかなと思います。

同僚に治療について何も説明できなかった

不妊治療中に仕事で辛かったことの一つが、同僚に治療について話せなかったことです。これは私の上司の意向で、独身や結婚しても子どもがいない人など色々な立場の人がいるので不妊治療をしていて仕事を調整していることは伏せるように言われたためです。社内の人には「家庭の事情」ということにしていました。妊娠した人は堂々と言えるのに、不妊治療の通院で遅刻が多くても何も説明できず何かモヤモヤしてました。

不妊治療と仕事を両立させるための解決策

不妊治療と仕事の両立の難しさについて書きましたが、私の場合の解決法について書きたいと思います。

不妊治療中の仕事の業務形態を変更してもらった

私が治療していたころはまだ不妊治療が保険適用外だったので、上司からは「病気じゃないし個人的にやってることなので、自分でなんとか上手くやって」と言われていました。通院でしわよせがきた分の仕事は土日に出社してこなす日々が続き、疲労とストレスが溜まっていき、会社で実施されたストレスチェックに引っかかったため、結局は人事と話し合って、不妊治療に対する制度を作ってもらい、勤務形態を一時的に変更してもらうことができました。

どの会社でもそのようにできるとは限らず、治療仲間には仕事を辞めた人もいます。私もだいぶ悩みましたが、治療にもお金が掛かるし出産後も働きたいと思ったので、お給料は減りましたが、勤務形態の変更はとても助かりました。

今は仕事とプライベートの両立を重視する会社も増えているので、辞めるくらいなら一度相談してみるといいと思います。

不妊治療クリニックを変えた

最初は低刺激の治療をしていましたが、あまりに通院が頻繁で大変だったので、高刺激で通院スケジュールをコントロールしやすいクリニックに転院しましたなるべく土日に通院を調整できて、かなりストレスが減りました。予約制だったので通院時間が見えやすいのも助かりました。仕事が忙しい人は特に両立しやすい病院選びも重要だと思います。

その後の仕事への影響

私の場合は不妊治療中に勤務形態を変えて貰いましたが、それをきっかけに上司とギクシャクし、出産後育休明けに部署異動になってしまいました。

治療中になんとか頑張ってそのまま働けばよかったのかなと思うこともあり、子どもを授かることはできましたが、不妊治療によって失ったものもありました。

プライベートと仕事が両立しやすい世の中になりますように

今回、私は会社に新しい制度を作ってもらいましたが、不妊治療がしづらい会社は、妊娠中、育児中も仕事がしづらい会社だと思うので、働きやすい会社に転職してしまうのも手だと思います。

保険適用にもなったので、不妊治療について今後はもっと世の中の理解が進んでいくことを期待します。育児や介護については法整備が進んでいて、私の会社でも色々サポートがあり、また会社以外でも妊娠・育児中ってこんなに優遇されるんだと不妊治療中との扱いの差に驚きました。不妊治療だけでなく、色んな事情の人が仕事とプライベートを両立できる世の中になるといいなと思います。

 

次回は、不妊治療中の情報収集について書きたいと思います。

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